スリランカと言えば、紅茶の国。
このように認識している方々が非常に多いと思います。果たしてどのくらいの種類と特徴があるのでしょうか?
日本で親しまれている紅茶とスリランカの意外な関係とは?これを読めばスリランカ紅茶の世界が少し広がる、意外と知らないスリランカ紅茶の深い話をご紹介したいと思います。
美しい紅茶畑の景色も圧巻です!
スリランカ紅茶は3つの標高と7つの栽培地がある!異なる品質と風味の特徴とは
日本人に好まれているセイロンティー。こちらはスリランカ紅茶の代表格ですが、「セイロン」というのはスリランカの昔の国名のことで、セイロンティーというのはスリランカ紅茶の総称なのです。スリランカ紅茶は品質は標高の高い順から3つに分けられ、おもに7つのエリアで生産されています。それにより品質や風味が大きく異なります。
品質は標高の高い順から、3つに分けられます。
・ハイグロウンティ―
・ミディアムグロウンティー
・ローグロウンティー
標高が高い位置で生産されている茶葉はハイグロウンティ―と呼ばれ、高級茶に分類されます。続いてミディアムグロウンティー、ローグロウンティーといった品質になります。
ハイグロウンティー(標高1300メートル以上で生産)
-ヌワラエリヤ
リトルイングランドと呼ばれるほどイギリスの雰囲気を感じれられるゴルフ場、ホテル、パブなどがある。
-ウバ
世界三大紅茶の一つ。ダージリン(インド)、ウバ(スリランカ)、キーマン(中国)
-ウダプセワラ
-ディンブラ
ミディアムグロウンティー(標高600~1200メートルの地域で生産)
-キャンディ
スリランカで最初に紅茶が作られた土地
ローグロウンティー(標高600メートル以下で生産)
-サバラガムワ
-ルフナ
とランク分けされており、収穫時期、値段、風味が多岐にわたります。ひとくちにスリランカ紅茶=セイロンティーとは言っても、産地や特徴を掘り下げていくと実にバラエティーゆたか!飲み方や好みに合わせて選ばれる産地などが変わってきます。
この7つの生産地と味や香りの特徴は以下になります。
ヌワラエリヤ
標高:最も山が多く、最高の平均標高
特徴:お茶の色見は、すべての種類のセイロンティーの中で最も薄く、黄金色。繊細な香りが特徴的なお茶。全葉のオレンジペコ(OP)とブロークンオレンジペコ(BOP)は、この地域で最も人気のあるお茶のグレードです。
ディンブラ地区
標高:すべての地所が標高1,250 m(4000フィート)を超える
特徴:素晴らしい黄金色の色で、さわやかでまろやかなお茶です。ヌワラエリヤとホートンプレーンズの間にあるディンブラ地区。この地域の複雑な地形はさまざまな微気候を生み出し、風味に違いが生じます。ジャスミンとヒノキの混合のような味わい。ディムブラの特徴も感じられます。
ウバ地区
標高:標高約1200〜1800m
特徴:エキゾチックな芳香の風味が特徴のお茶。ビクトリア朝の大君主トーマス・リプトンがアメリカ人にお茶を飲むように説得したのは、彼のウバ農園で栽培されたお茶でした。一度味わったウバ茶のまろやかで滑らかな味は、格別です。
ウダプサラワ
標高:標高約1200〜1800m
特徴:ピンクがかった色合いで、力が強く、非常にピリッとした特徴のある味わい。年末のより寒い気候は、ミディアムボディと微妙な特徴で知られるバラのアクセントに加えると思われます。しかし、大雨は、より濃くて強い風味のお茶を生産する傾向があります。
キャンディ地区
標高:標高約600〜1200m
特徴:キャンディーティーは、銅色のトーンで明るい点滴を生み出し、魅力的な味わいのお茶です。1867年に産業が始まったキャンディ地区では、標高が1,300 mを超えません。生産された茶は「中間栽培」と言われています。それらは、高度とモンスーンの風の影響により、風味が絶妙に変化します。
ルフナ地区
標高:標高約~600m未満
特徴:風味豊かな紅茶です。ルフナ地区のお茶は、海岸平野からシンハラジャ熱帯雨林の南端までを含む600mを超えない高度で栽培されています。「低成長」と定義されています。土壌は、地所の低い標高と相まって、茶葉を急速に成長、長く美しい葉を生産します。ルフナ工場では、貴重な「チップ」など、さまざまな葉のスタイルとサイズを生産しています。
サバラガムワ
標高:標高約~600m未満
特徴:甘いキャラメルの味わい、非常にスタイリッシュな風味が感じられるお茶です。赤味がかった濃い黄褐色のルフナ茶に似ています。サバラガムワはスリランカ最大の地区であり、茶園は海抜が610mに及ぶため、茶の生育が多くありません。南のシンハラジャと北のアダムズピークの荒野に挟まれたサバラガムワは、長い葉のある成長の速い茂みを作り出しています。
スリランカ紅茶の輸出量はどのくらいある?(日本で親しまれている紅茶とスリランカの意外な関係も!)
スリランカは紅茶輸出大国と呼ばれています。国内での紅茶の生産量は約33万トン、輸出量は約30万トンと、生産量のおよそ90%が海外輸出となります。
スリランカ紅茶は主に輸出用に生産されていることが分かります。
世界の紅茶輸出量を国別に調べると、なんと紅茶大国のインドを抜いて堂々の1位!
- 1位 スリランカ 29万トン
- 2位 ケニア 27万トン
- 3位 インド 15万トン
また、この中から日本には毎年7千トン以上の紅茶が輸出されています。
ちなみに日本の紅茶輸入国ランキングはインドを抜いてスリランカが1位なんですよ。
日本とスリランカの意外な繋がりが分かります。
スリランカ紅茶の生産量はいくら?
先にも述べましたが、スリランカ国内の紅茶の生産量は約33万トンです。
- 1位 インド 107万トン
- 2位 スリランカ 33万トン
- 3位 ケニア 31万トン
紅茶大国のインドはさすがのダントツ1位ですが、スリランカはそのインドに続く世界の紅茶生産国なのです。
インドは生産した紅茶の多くを自国で消費していますが、スリランカはその殆どを輸出しているため、世界的にもスリランカの紅茶が多くの国で親しまれているのが分かります。
スリランカ風景で有名な茶畑のご紹介
スリランカのお茶を飲んで楽しむのも良いですが、観光としてもオススメです。旬の収穫時期がそれぞれ異なりますが、7大産地を巡る旅も面白いかもしれません。
紅茶園・紅茶工場の見学ができたり、
紅茶畑で、茶摘み体験なども、経験できますよ。
紅茶畑の景色も楽しめます。
夕暮れの黄昏の風景が重なると、心が洗われるようですね。
まとめ
- スリランカ紅茶は7つの栽培地があり、栽培地により品質と風味の特徴あります
- スリランカ紅茶の輸出量は生産量のおよそ90%の約30万トンです
- スリランカ紅茶の生産量は約33万トンです
- スリランカ風景で有名な茶畑は圧巻!
以上、スリランカの紅茶についてご紹介してまいりました。いかがでしたでしょうか?
風味豊かなお茶が味わえる、紅茶大国のスリランカへ、ぜひ遊びにいらしてください。